■:絶ゲーム期
前回でも書きましたが、ここまで毎日ゲームと共に生きてきたような人だったのが本当にパッタリ1Fも触らず情報も全く取りにいかなくなりました。
何もそこまで、みたいな感じですが、今考えるとトラウマに近い状態だったような気もします。
後ろ髪引かれる様な事もなかったですし。
そんなわけでゲームから離れ、細々とバイトをしながら創作の勉強をする日々。
勉強とはいえ何でも趣味になるような人なので、愉しくゆったりと時間を過ごしてました。
…最初のうちはね。
気が付くと2年ほどの時間が経過、その間得たものを使う機会も職もないという状態が続いており、打破する足がかりも思いつかず精神的にも徐々に追い詰められつつありました。
■:だいじなもの
そんなやるせない日々を過ごしてた自分に、ある人物から意外な誘いを受けます。
「面白いゲームあるんやけど、一緒にやらへん?」
自分がゲーム断ちをしている事は特に公言してなかった(しててもスキルメンバーぐらい?)と思うんですが、周りの人は知ってか知らずか自分とゲームを結び付けようとはしませんでした。
だから、「意外な」誘いだったのです。
この誘いをくれた人はかつて高校で自分をアニメ部に誘ってくれたクラスメートで、格ゲーはそれほどガッツリハマらなかったものの、他ジャンルのゲームや昭和のコンテンツで盛り上がれる間柄の友人です。
そんな彼の誘いなので格ゲーではないだろうと思ってましたが、ゲーセンに連れられて「コレ。」と指した筐体には
「機動戦士ガンダム 連邦VSジオン」
が稼働してました。いわゆる連ジ。
当時本当に何もゲームの情報を入れていなかったので、へぇー、これカプコンなの?チャロンみたいだけど普通のコンパネで遊ぶのねぇ、等と聞きながらコイン投入して2人用スタート。
うへー当たんねーとか言いながら
楽しい。
とにかく楽しい。
ただただ楽しい。
普通にやってる感じにはしてましたが、この時は本当に泣きそうになりながらやってました。
いろんな感情が重なってとにかく沁みました。
今後含め、この日が人生で一番ゲームを楽しいと思った時間になるんじゃないかなと思ってます。
ゲームとはかくも楽しいもの。
ゲームとの関りを自分で勝手に重くしてしまい、そんな中八つ当たり気味に「邪魔だ」と外して放り投げたピースの様なものがふと手元に帰ってきた感じがして、凄く申し訳ない様な恥ずかしい様な気持ちになり、改めてまっさらな気持ちでゲームを遊ぼう、楽しく遊ぶんだ、と決めたわけです。
そんな感じで再びゲームを楽しめる様になりはしたものの、現実の状況は何にも変わっていないわけでして。
そんな開通しないトンネルをひたすら掘る様な生活に疲弊し切っていた所…
vol.4に続く。