はじめまして、ジンさんからバトンを受け取ったK.Iです。
「何書いても良いから宜しく」と言われバトンを受け取ったのはいいものの、いざ書こうとすると何を書こうか迷ってしまったので、折角の機会なので今まであまり話すことがなかった自己紹介から格ゲーとの出会い、あとはおそらくは大多数の人が疑問に思っている“なんで北斗の拳をやってるの?”ということ等についていくつかのトピックにわけて答えていこうかなと思います。
まとまりない駄文で長文になりそうですが、朝の通勤のお供にでもしばしお付き合い下さい。
■自己紹介
プレイヤーネームはK.Iです。由来は単純にイニシャル。初めて出たゲーセンの大会でプレイヤーネームを考えていなくて、当時GGXで有名だったJ.Tさん(今現在もはうこという名前で様々な格ゲーで活躍されています)の真似をした形。
身長188~9、体重100kg前後。でかいです。ジンさんもデカいほうだと思いますが更にデカいです。
格ゲーの実績で言えば、おそらく一番格ゲーマーに伝わりやすいのは闘劇08、12優勝という部分だと思います。あとは後述する北斗の拳の全国大会世紀末武闘会5連覇等、北斗に関する戦績は正直自分でもあまり覚えていませんがとにかく勝ってるみたいです。
格ゲー以外の実績だと、おそらく格ゲーマー初?青年商業誌の大人な漫画のキャラクターモデルに複数回なっています。なお、本人は全て発売されてからその事実を知りました。
他にはこくヌキ王国という格ゲー番組のプロデューサーだった時期もあったり、パチスロ演者としてお店に来店したりとマジで自分でもよくわからない事を色々やってきています。
■格ゲーとの出会い
そんなよくわからない自分ですが、格ゲーとの出会いはとても普通。
おそらくは大多数の人と同じであろうスーパーファミコンのスト2が記憶に残ってる最初にプレイした格ゲーです。当時は確か小学校に入学するぐらいだったと思いますが、友達の新井君のお母さんのE.本田に張り手をずっと出されているだけでボコボコにされて号泣した記憶が残っています。
ちなみに当時のK.I少年の使用キャラはザンギエフ。大人になってから、この組み合わせが10:0と言われるぐらいザンギエフがキツイ事を知りました。新井君のお母さんのは結局勝てないまま終わりました。今でも根に持っています。
その後は当時地元の子供達のたまり場の駄菓子屋にあったネオジオ筐体と出会い、それがアーケードゲームとの初めての出会いになりました。当時のアーケードゲームは、家庭用のゲームとは比べ物にならないグラフィックで初めて見た時の衝撃は未だに記憶に鮮明に残っています。
ちなみにその時に衝撃を受けたゲームはストリートファイターパトリオットというゲーム。
リュウが空中で波動拳を打っていたり、ガイルが空中や地上でありえない数のソニックブームを打っていたり子供ながらに「ゲーセンのゲームはすげえや!」と思いました。・・・のちに、そのゲームが海賊版スト2だったと知るのは言うまでもありません。
浜田山にあった駄菓子屋「しおて」のおばあちゃん、中々に子供心をくすぐるゲームの入荷センスがあったと思います。
■師匠の存在
自分を知っている人からすると、自分に師匠がいたというと驚かれるかもしれません。
でも、不思議なことに自分もその師匠には会ったことがないんですよね。
なんじゃそりゃ?って思うと思いますが、ここでも昔話。
無事にアーケードゲームに出会い、王道ルートでネオジオのゲームやカプコンのゲームを遊んでいたわけですが、当時のK.I少年がはまったのは意外にもファイターズヒストリーダイナマイト。(以下FHD)
使用キャラは魂のマーストリウス。ザンギエフから引き続き、いわゆる投げキャラを選んでいました。当時の僕はどうかしていました。
当時小学校低学年ぐらいでしたが、既に一通り必殺技等は出せるようにはなっていました。しかしここで衝撃を受けます。
当時、筐体に自分の100円玉を置いて自分の番を待つという文化があったので、100円を置き順番待ちで地元のお兄さんがプレイしているのを見ていると、明らかに見たことがない必殺技をそのお兄さんが出していました。(FHDには各キャラに超必殺技的な隠し技が存在していました)
「なにあの必殺技・・・?」
本当に衝撃的だったのを覚えています。
しかし当時は小学校低学年。自分よりずっと年上のお兄さんに聞く勇気なんてありません。
自分でもなんとかその必殺技を出そうとガチャガチャやってみますがいくらやっても出ません。でもどうしてもあの必殺技を出したい・・・
泣きそうになり困り果てたK.I少年の目にあるものが目に入ります。
「ネオジオ何でも相談室・・・?」
当時、ネオジオの筐体にはネオジオ何でも相談室というステッカーが貼ってあり、電話番号も書いてありました。そこには「ハードやソフト、攻略法までなんでも答えます!」という文字も。
「これだ!」
家に帰ってすぐに電話しました。
お姉さん「はい、ネオジオ何でも相談室です!」
K「あの、FHDのマーストリウスのなんか見たことない必殺技が出したくてでもどうやって出せばいいかわからなくて…」
お姉さん「ちょっと待っててね。え~と・・・あ、わかった。今から言うけどメモ取れるかな?」
なんと本当にお姉さんがコマンドを教えてくれました。FHDはネオジオで出てるとはいえSNKのゲームではないのに、です。当時本当に嬉しく興奮した記憶があります。
その後、超必殺技を覚え俺は無敵だと相も変わらずマーストリウスで対戦していると、レイというキャラのビッグトルネードという飛び道具だけでボコボコにされます。
もちろんここでK.I少年がとった行動は一つです。
「ネオジオ何でも相談室に聞いてみよう」
泣きそうでキレっちまいそうになりながら電話しました。またお姉さんに繋がります。
K「あの…マーストリウスでレイのビッグトルネードだけで負けちゃうんだけど…どうすればいい?」
お姉さん「え、う~んそっかそれは大変だ。ちょっと待っててね」
長い保留の後に再びお姉さんに繋がります。今思うとゲームが得意な社員さんとかに相談してたのかな?と思います。
お姉さん「え~と、ビッグトルネードはしっかりガードしながら徐々に相手に近寄っていくといいと思う!あとはビッグトルネードが来ると思ったら前にジャンプして攻撃を当ててみて!頑張って勝ってね!」
今思うとめちゃくちゃアバウトな攻略ですが、なんとこんな子供のめちゃくちゃぶっきらな質問にもまじめに答えてくれました。
その後、お姉さんの言う通りに頑張って戦ってみて勝った時の喜びといったら凄いものでしたね。この時に攻略で勝つという楽しさを覚えた気がします。
間違いなくネオジオ何でも相談室のお姉さんが格ゲーの楽しさを教えてくれた師匠でした。
本当に何でも教えてくれて不思議な電話でしたね。当時のSNKの遊び心とサービス精神は凄い。
■ホームゲーセン
対戦の楽しみを知った少年は当然駄菓子屋からゲームセンターへと戦いの舞台を移します。
過去の主なホームゲーセンはというと
・荻窪EXC(荻窪)
・プラネットギオとかげ(荻窪)
・トークン(西荻窪)
・サンタモニカ(阿佐ヶ谷)
・中野TRF(中野)
このあたりでしょうか。見事に杉並区に寄っています。遠征とかの考えはなかったのでただ家に近かったゲーセンというだけです。なんとこのうち中野TRF以外は既に閉店…時代の流れは本当に悲しいです。
この中でも特に荻窪EXCはゲーセンの楽しさを知った思いで深い場所であります。
当時、小学校高学年ぐらいか中学生になりたてくらいだったと思いますが、学校の友達や兄とひたすら対戦していたKI少年は、既にその辺の大人をボコボコにできるぐらいのゲームの強さを持っていました。
常連の大人達がしのぎを削って対戦している中で、突然ぽっとでの子供が常連達を倒し始めたら常連達からしたらおもしろくなかったでしょう。
しかもプレイ内容はスーパー糞プレイ。当時はGGX全盛期だったのですが、ひたすらにFCDというほぼ永久コンボのようなテクニックや、霧ハメというその名の通りのほぼハメの行動ばかりして勝っていました。
そういうこともあり、荻窪のゲームセンターで厄介者扱いされてしまい、当時お店にあったコミュニケーションノートや某匿名掲示板等でひたすら叩かれる事態に。露骨に放置されてひたすらにCPU戦をやらされたり、対戦中に挑発されたりしていましたね。
当時の荻窪ゲーセンは自分以外の常連達は非常に仲が良さそうで、子供ながらにみんなで対戦したりしてて楽しそうだな~と思っていましたね。
ある日、いつものようにぼっちでCPU戦をしていると常連の一人が肩を叩いてきました。
「腹減ったから飯付き合ってくれない?」
ひたすらに驚いた記憶があります。当時まだ子供で人見知りも激しかったので、しどろもどろに返事をしてついていきました。
その方の名前はヒイロさん。自分が初めて出来たゲーセンの知り合いです。
「お前上手いよね。え!?中学生?!(当時既に身長170ぐらいあってでかかったのでもっと大人に見えていたらしい)」
「なんでそんなFCD上手くできるの?」
「いつもハメばっかりしやがってよ~www」
よくあるゲーセンの他愛もない会話をガストのランチハンバーグを食べながらしたのを覚えています。この時のハンバーグの美味しさと言ったら言うまでもありません。
その後はヒイロさん経由で他の常連さんも紹介してもらいどんどん荻窪勢の人達と仲良くなっていきました。
ちなみに当時の荻窪勢とは未だにライングループで繋がっているんですよ。有名なところだと今ではプロゲーマーのマゴさんとか中野TRF元店長のモミアゲさんとか。とてもいい関係だと思います。
更にちなみに。知ってる人もいるかもしれませんが荻窪EXCは中野TRFの前進のお店です。
そう考えたらTRFのオーナーやモミアゲさんとは20年以上の付き合いですね。
カプエス1発売当初、店内7セットぐらいしかない対戦台全てをカプエスにしたり、その他様々な破天荒エピソードがあるオーナーですが、荻窪EXCがあったことで色々な人生経験や出会いがあったので本当に感謝しています。
昨今のコロナ事情で中野TRFは非常に厳しい状況みたいですが、何とか生き残ってほしいですね。皆様もぜひ遊びに行ってもらえると嬉しいです。
■なんで北斗をやってるの?
さて、ここまでのながーい昔話からようやくこの話です。
と、その前に自分がやってる北斗の拳ってどんなゲームなの?というところを簡潔に。
とにかくすぐに死にます。非常に命が軽いです。
おそらくはバーチャ勢の方々が多く読んでいらっしゃるかと思いますが、バーチャ的な観点で言うと、
暴れの下Pをくらったら即死
そういうゲームです。
こう書くと、「そのゲーム何が面白いんだw」という意見が良く出ますが、大丈夫です。しっかりおもしろいです。ただ、その辺を語るとマジで長文になるので、今回は泣く泣く割愛させていただきたく…今後自分のyoutube等でそのあたりも語りたいですね。本当におもしろいゲームなんです。
さて、そんな激しいゲームを何故選んで、尚且つなんで未だにやっているのか?という質問の答えなんですが
「自分のホームゲーセンにたまたま北斗があったから」
「やりこみが終わらないから」
正直これだけです。は???っと思われるかもしれませんが本当にこれ。
たまたまホームゲーセンが北斗の拳を稼働日から3セット入れてしまうはクレイジーなオーナーのゲーセンだった。そしてまわりみんながやりはじめた。
これが北斗をやり始めた理由です。
元々、周りの仲が良い友達とかと何かで競うのが好きだったのと、周りに影響されやすいので周りがやりはじめたら当然自分も触りました。
今思い返せば、子供のころもハイパーヨーヨーが流行ったときは無我夢中でやりこみ、デジモンが流行ったときは3台持ちでやりこんでいました。
当然一過性のブームだったので、まわりがやらなくなったら最速でやめてましたね。
自分にとっての格ゲーの選び方も同じなんです。なので北斗が周りで流行ったから北斗を選んで無我夢中でやりこみ続けた。
変な話、普段遊んでいたホームゲーセンでバーチャが流行っていたらバーチャをやっていただろうし、超人学園ゴーカイザーの聖地だったらゴーカイザー全一を目指していたと思います。
ただ、自分のホームゲーセンでは、自分の周りの仲良い人達は北斗の拳が遊んでいた。そして現在進行形で遊び続けている。
本当に簡単な理由。この状況が続くもんだから当然周りとの競い合いも続くんですよ。
周りの友達より強くありたい。それだけです。
やりこみが終わらないからに関しては本当にそのままの意味です。
稼働16年目にして、新しい立ち回りやテクニック、新コンボ等が開発され続けています。
昨今のゲームではちょっとでも強い行動やキャラがいたら3か月とかそこらでアップデートですぐに修正。このパターン本当に多いですよね。
でも、思うんです。
3か月ぐらいのやりこみで攻略終わる?って。
先日大山ニュートンで行われたスト2XのFT10。これに出場していたプレイヤーに話を聞く機会がありました。
「波動の打ち方がわからん」
稼働して26~7年経つゲームで未だに波動拳の打ち方の正解が見当たらないそうです。
この話に自分も衝撃を受けたと同時に、アップデートがないゲームの良さが全て詰まっているように思えました。
アップデートはメーカーではなく、プレイヤーがしていくものなのかもしれませんね。
自分の北斗も未だに正解がわからないしもっといい動きがないか正解を探しています。
闘いはまだまだ続きます。
■最後に
ここまでめちゃくちゃ長くなってしまった長文を読んでいただきありがとうございました。
冒頭で書いたように、まとまりのない文章になってしまったかもしれませんが、今まであまり自分の過去を語ってこなかったのでいい機会になりました。
北斗の拳、本当におもしろいゲームなので是非見るところから始めてみてほしいです。
第8回世紀末武闘会の配信を見逃した人はこちらで見れますので是非ご覧ください!決勝トーナメントだけとりあえずチェックしたい人は07:02:00付近から観れます! https://t.co/oc98hhVzzG
— K.I (@ki_mayuyu) February 11, 2019
自分が主催でニュートンの松田さんと開催している全国大会の様子です。決勝トーナメントだけでもぜひ見てください。
そして次のバトンですが、スト3サードの全一ネクロ使いとも言われる杉山さんに渡そうと思います。格ゲーからシューティング等様々なゲームをプレイされているのでどういう文章が見れるか自分も楽しみです。
それでは、皆様ありがとうございました。Twitterフォロー、チャンネル登録お待ちしております。