Electric Warrior

こんにちは、セガールというものです。
今回縁あってこのゲームの輪というブログに書かせてもらうことになりました。今までの人たちのような楽しい内容には書く文才もなく、ベテラン特有の長いものになってしまい、青さんのように楽しい文章を間に挟むこともできず読みづらいかと思いますがよろしくお願いします。

早速ですが私はほんの数ヶ月前まで「元」ゲーマーでした。ゲーマーの為のブログなのに何言ってんだと思われるかも知れませんが安心してください、今はゲーマーに戻りました、たぶん。

簡単にゲーム歴を書くと、こどもの頃からゲームは好きで家ゲーやりまくりゲーセンにも行ってた少年でした。17歳位のときに初めて出た渋谷でのバーチャ2の大会で2位になり、池袋サラに「君つまんないプレイだけど強いねー。新宿来なよ。」と言われ、さらにその時東京メガネに名前と連絡先を聞かれたのが全ての始まりでした。

たしか大会にはBBMもいたかな。彼とは不思議な関係でそのあとだんだんと仲良くなり、ずっと一緒に遊んでるみたいな時期は一度もないのだけど今でも何か新しいゲームや遊びを始めるときにはいつも助けられています。あの人は顔怖いだけで心優しい面倒見のよいゲーム少年です。

少し話戻ると声かけてくれた東京メガネと一緒にいた邪影丸が生まれて初めてのゲーセンでの友達ができた瞬間です。そこで声かけられていなければその後大会に出ることも無かったと思います。今ほどゲーム大会なんてメジャーなものでは全然ないときなんで。

そこからはバーチャ4後期まで他のゲームは全然やらず文字通りバーチャ中心の生活であっという間でした。様々な人たちと出会い、通常の日常生活では経験できないことを良いことも悪いことも、嬉しいこと、悔しいことをたくさん経験することが出来ました。大会等を通して北海道と四国以外主要都市はだいたい行ったかな、ほぼゲーセンしか行ってないけど。まだまだゲームに偏見の目もあった時代ですが、本当に全てを費やしたけどなんの後悔もない、ムダにしたとも思わない素晴らしい誇らしい日々です。今のようなネット、SNSもほとんど無かった時代なので信じられないような話はいくらでもあるのだけど今回は割愛。

バーチャ5の初期に出た全国大会で負けたその日を境に、出る前から決めていた通りバーチャをというかゲーム自体をすっぱりとやめました。ゲーセンにはその後1回も行かず、レバーを握ることもなかったです。1度だけ5年くらい前にvf3tbのイベントに参加した時だけかな。一番バーチャやってた時期は年間350日以上もゲーセン行ってたのにすっぱりと。空いた時間にできるソシャゲとかを細々とはやってましたが、コンシューマーはその後の10年で5本もやらなかったと思う。気づけば40歳も過ぎて自分はもうゲーマーではないんだなとついこの間まで少し寂しい気持ちと共に感じてました。

何百人といたゲームを通して知り合った人達ともほんの10人程度しか繋がりも無くなりゲームの情報もほとんど入って来なかった生活でした。私がやめたあとに追加された新しいバーチャのキャラもいまだに見たことないのです。

何故バーチャをやめたかというと20代後半から仕事等も忙しくなり、数年悩み考え抜いて自分の中で30歳を節目としたからです。タイミング的には今をときめくふーどが活躍し始めた時くらいかな。彼の強さは衝撃的でやべーのが出て来たなと。ちびたや闇よだれ、ホームステイ晶とかに感じた時のようにどうやったらこんな強いやつに大会で勝てるかなと頭悩ませ考えていたことを今でも覚えています。

私はゲームが本当に下手くそで(初めて友人となった東京メガネに2Dやらせたら波動拳と昇龍拳の自動二択とまで言われてた)人の何倍もやり込み、勉強して、手に覚えさせ、さらにそこに普段から対戦をしている強者たちの人読みを加え、そこから命を削りやっと戦っていたのです。

先ほどのふーどとか強いやつがどんどんと出てきても、そいつらに勝つために以前のようにやり込むこともできず、それでもずっとほぼ全ての大会でチーム戦は大将をやらせてもらっていたのでバーチャやめるまでの後半は敗けて敗けて、それでも仲間には信じて期待をしてもらえて、それでも敗けて敗け続けました。今思い出してもその頃は辛い時期でした。

やるだけやって敵わないのならもう少し納得もできたのでしょうが、それが時間がなく自分が許容できるやり込みを、ゲームに飽きたわけでもないのに一生懸命できないならもうやめようと。我ながらストイックすぎましたね。そのままやってもそこそこは勝てただろうし、一線級で無くなってもゲーセンに行きみんなと遊び続けることはできたのだろうけど当時の自分にはそんな半端はできなかったです。ゲームも仕事も中途半端なまま続けていたら今の自分は無かったと思います。上手に付き合える人はたくさんいましたが自分には無理でした。

そしてその後は11年間「元」ゲーマーとして生きてきましたがその間はやはり意識してゲームを「格ゲー」を遠ざけていました。やってしまうとまたやり込みたくなりストレスで自分が崩壊することがわかっていたからです。しかしひょんなことから数ヶ月前にいろいろあってSOUL CALIBUR6をプレイすることとなり、遊びのつもりがアケコンまで買って、格ゲーを始めてまたゲーマーになれました。

疎遠になっていた昔の知り合いが10年以上経ってもあたたかく迎えてくれ、新しい知り合いもまた増えました。昔のようにはプレイすることはできなくても今は「強くなる」という格ゲーの純粋な部分を楽しんでやっています。

ゲームというものの素晴らしさ、ゲームを通して知り合えた人間関係の素晴らしさは前回の青パイとほぼ同意件です。一生の宝となります。ただひとつ私が伝えたいのはゲームは最高なので全てを捨ててやりまくろう、大事な生活や人間関係よりもゲームに集中しよう、そうしないと強くなれない、真剣に向き合えてないと決めつけないで欲しい。

今であれば行きたかったEVO参加とか盛り上がっているゲームタイトルをやれなかった等々で悲観し過ぎることはないということです。チャンスがあってやれるのにやらないのは青パイの言うとおり後悔にしかならないと思うので全力で参加をお勧めします。楽しいに決まってる。私だってめっちゃEVO行きたいしシンガポールも行きたい。なんだったらFFとかだってずっとやってみたいの我慢してる。

けれど仕事や私生活いろいろなものとのバランスを考えて考え抜いてやらないという選択に至ったのならそれは素晴らしい決断であったと私は思います。それを諦めたことはとても悔しい思い、寂しい思いが消えることはないと思います。しかし今はゲーマーの平均年齢も上がってきて自分の生活地盤を揺るがしてしまっては大好きなゲームをその先続けることができなくなってしまったり、別の大切なことをないがしろしたせいでゲームを恨んでしまったりするかもしれないからです。今しか経験できないことを自らの決断でやらないとすることは無理してやることより難しいことだと思います。

私にはeSportsやプロゲーマーのことはよくわかりません。そういった人たちは仕事としてやっているのだからまた違った考えもあるんでしょうが、大半の人は趣味としてゲームを、そのコミュニティを楽しくてやってるものかと思います。最終的にはゲームが好きな人にはずっとゲームを続けてゲーマー仲間とこの先もずっと遊んでいって欲しいのです。今のお爺ちゃんたち(栗田親方のことではあらず)がゲートボールや囲碁等を楽しむように、きっと私たちの世代はお爺ちゃんになってもゲームを通して遊ぶことができると思っています。

強くなくなったから、あいつこれやんなかったからで関係が悪くなる友人とはそこまででよいかと。本当の仲間は自分が参加できなかったことをいっしょに悔しがって残念に思ってくれるはずです。またやれるようになったときにはあたたかく迎えてくれるはずです。私はゲームから身を引いてる間ですらソシャゲやフットサル、サバゲーなどで遊んでくれる人やお茶して近況を語り合う友達もいました。

一度流れから身を引くのは不安もあるだろうけどきっと大丈夫です、私は10年以上ブランクあっても「ゲーマーの輪」は繋がっていました。むしろまたすごい勢いで広がっています。

嫁さんには「あなたはこの10年以上やりたいことを我慢して家族のためにがんばってくれたのだから、またゲームをしてくれて熱中してくれて本当に嬉しい。好きなことができてよかったね。もっとやりなさい。」と言われて感動しました。そして泣きそうになりながら深夜にキャリバーしてたらいくらなんでも節度を持ちなさいと叱られたよね。まだ私もゲーム少年でした。まあ私の体を心配してのことなんだけども。

最後に恥ずかしいタイトル名は確か20歳前後にまだまだゲーマーが偏見の目で嘲笑されていた頃、「格ゲーが強いのはすごいことなんだ。俺たちはスポーツ選手と変わらず真剣に切磋琢磨しているんだ。人を感動させることだってできるんだ。今に見てろよ。」と勝手におれの頭のなかで電脳世界で戦っている闘士の意味で思い浮かべていた言葉です。和英としてもちょっと違うし恥ずかしいしすごいよね、若さって。中二病にも程がある。この歳にならなきゃこんなこと言えない。でも練習して自分高めて、環境整えて、大会に向けて心身仕上げて、チームの結束強くして勝負してるおれらと他のスポーツと何が違うんだよって本気で思ってたし今でも思ってる。そんなゲームを作ってくれたメーカーとシーンを赤字覚悟で支えてくれたゲーセン関係者には感謝しかないです。

めっちゃ固い内容を書いてしまったが次の人は書きづらいよね、すいません。なんとか空気読まず楽しい読みやすいものを書いて下さい。

そんな流れを切るにはうってつけの人とも今回ゲーマーに戻り繋がれました。

ではみなさんも大好きな「かいぶつ」。次は頼んだぞ。