▪️自己紹介
前回のまんばさんからバトンが回ってきまして、この度寄稿させていただく事となりました
霧斗(きりと)
と申します。栃木県最南部、関東平野の終わり際に居を構え、現在はまんばさんと同じく鉄拳をメインに遊んでいる1982年生まれ、今年39歳になる所謂おじプレイヤーです。
名前の由来はGGXのジョニーで霧ハメばっかりしてたら知り合いに
「霧ハメしかしてねーじゃねーか!」
に対して
「生来の霧ハメストなんですサーセン!」
という、会話で生まれた霧ハメストという言葉を略して霧斗となりました。
よく言われますがビジュアル系バンドPierrotのボーカルさんでも無ければ、ソードアートオンラインとは関係ありませんし変な意地が湧き出てしまい見た事もございません。
今までのこのブログに寄稿されてる錚々たる面々に連ねさせていただくには余りに結果も成果も残してない…そう間違い無く
「誰やねん!w」
と言われても仕方の無いごく普通の一般プレイヤーですが宜しくお願いします。
自分自身、全ての過去記事を楽しく読ませていただきましたが読んでいく内に本当に記事を書くの俺でいいのか?
と、勝手にニフラム(※)がかかって消えてなくなりそうでした。
だって公式大会、闘劇、大規模コミュニティ大会でお見かけするあの方やこの方ばっかりなんですよ!
(※)ニフラム=ドラクエの魔法、レベルの低い敵1グループの邪悪な魂を聖なる力で光の彼方へと消し去る効果。
しかしこの様な貴重な機会を頂けたので、自分の格闘ゲーマー人生振り返りながら、経験談、プレイスタンスなどを纏まりのない文章ながら綴っていければなと思います。
先に話してしまいますが「何者でもない普通のプレイヤーだけれどもここだけは誰にも負けないぞ」というポイントだけは用意してます。
…まあそれもありきたりな内容ではありますが、また其処は後程!
▪️邂逅
まだ東京都荒川区に住んでた少年時代。
初めて格ゲーと出会ったのは友人が自宅に遊びにきた時に持ってきたSFC版スト2でした。
ファイナルファイトよりでかいキャラがヌルヌルと動いてる画面は衝撃的でしたね。
この辺はありきたりなので駆け足で参りましょう。
そうして暫くの間は友人とSFCのスト2ターボ、スーパー、餓狼2などで格ゲーの下地を作る日々。
移植度に難のあるタカラ餓狼ですら当時の僕らからしたらありがたいものでした。
遊んでいくに連れて中足波動やアッパー昇龍拳が出来る様になったときの喜び方ときたらありませんでしたね。
リアルにロマサガで電球光った気分でした、まだこの頃ロマサガ発売されてませんけど!
▪️ゲームセンターへ
小学校高学年からついに禁断の地、ゲームセンターへと足を踏み入れ、スパ2Xやヴァンパイアハンターの対戦に明け暮れる日々を送ります。
恥も外聞も無く、ましてやローカルルールも知らず延々と豪鬼使っててその節は大変すみませんでした!
尚、字こそ違えどウチの高校2年生の長男君の名前は【ごうき】です。
殺意の波動という反抗期も特にないまますくすく育ってます 。
また脱線しましたね。
ゲーセン通いに目覚めた俺のモチベーションは最高潮へ!
学区域外へと飛び出るなんてなんのその、10〜15分程自転車漕いで町屋のガリバーや日暮里のファンタジアというゲーセンに小銭握りしめて向かっていった気持ちは今でも忘れないし、あの戦地へ赴く気概だけは今より強かったと思います。
大人になった今と違い、オケラになったらなす術なく帰るしかない…実際勝てずにすぐ店を後にして悔しさに目頭が熱くしてチャリンコ漕いで帰路につき、人生はままならぬものって事を子供ながらに知った時期でした。
▪️栃木へ引っ越し…
中学2年生…今から25年前くらいでしょうか、家族揃って母方の実家栃木県へ引っ越したんですが当然の如く近場にゲーセンがねぇ!!
大問題です、由々しき事態です。
思春期真っ只中に転校して、環境の変化に戸惑いましたけどそんな事はゲーセンが無い行けないに比べれば些細な事でした。
幸い近所の文房具屋にブラストシティとMVS筐体が(あとエスプレイドが)あったのでそこで暫くはCPU戦をして過ごす事になりました。
それはそれでKOF96のストーリーをのんびり追えたのは悪く無かった気もしますけどね。
静かな環境で新世界楽曲雑技団の曲聴きながら歯応えのあるCPU戦も楽しめました、それに比べると最近の格闘ゲームのCPU戦はイマイチ楽しめませんね。
新規プレイヤーにこそ、いきなりランクマとかでなく楽しく攻略するCPU戦を遊んでもらえたらなーと思います。
あー、ゲーニッツ強かったー!
▪️のちの心の師匠
また少し時が過ぎ、ハチャメチャな格闘ゲームが世に投下されました。
【X-MEN vs ストリートファイター】
MENストと友人達の間で呼称してたこのゲーム。
ゲーメスト+近所の文房具屋でのコンボ練習で複数回ループもしくは永久コンボがバキバキに仕上がってたんですけど、いかんせんCPU戦しかしてないので人で試し切りしたくなっていたんですね。
もうトライガン・マキシマムに出てくるGUN-HO-GUNSが1人、雷泥・ザ・ブレードのような心境ですよ。
「拙者、人(CPU)以外の者を斬ってみたい…」
因みに使ってたキャラはサイクロップスとナッシュです。
そこで、遂にこの田舎でも学区域を飛び出し自転車でおよそ5キロの距離にあるとあるボーリング場に辿り着きました。
これがまあ今考えたら雰囲気も治安も悪そうなところでしてね…
丁度MENストをやってるプレイヤーもいたんですが、それがまた顔面ピアスだらけの梅澤春人漫画に出てきそうな風貌したヤンキーなんですよ。誇張抜きで。ヘルビジョンとかポイフルの様に摂取してそうなの。(梅澤春人作 BOY参照)
今考えたら絶対に近寄っちゃいけないし、ましてや乱入しちゃいけない人種…
しかし対人戦日照り、ゲームで人と関わらなくなって久しい期間が長過ぎて徹底して『空気読めない男』に成長してたんですよね。
そんな事より自分が培ったコンボテクニックを確かめたい、披露したい、歯に絹着せぬ言い方するなら一方的にハメて蹂躙したい!
欲望の解放だけを目的に即座に乱入!
開幕からサイクロップスでど密着→小技→しゃがみ大P(短ビーム)からキャンセル移動投げのランニングネックブリーカーで壁に運んで中Pからエリアルレイヴ=永久コンボ!
何故かサイクロップスのジャンプ強Pは全体硬直も短く吹き飛ばしやられにはならず少し浮かし直すのでお手玉が可能なのです。何故か!
弱P弱K中P中K強P→二段ジャンプ弱P弱K中P中K強P→降り際に強P→着地後繰り返し
(相手のサイズ見て技を省くなどして高さ微調整)
……
………
結果18連勝しました。
一緒に来たはずの連れは黙って帰ってましたね、当時はなんとも思わなかったけど対面にいる梅澤春人漫画のヤンキーに絡まれる未来を予測して窮地を脱したんでしょうな。はははあやつめ。
そして遂にその時はきました。
ヤンキーがこちらに話しかけて来たのです。
ヤンキー「なぁ?」
俺氏「はい!」(←絡まられるなんてこれっぽっちも思ってない)
ヤンキー「その連続技教えてくんね?」
俺氏「はい!!」(←すごいでしょうこのコンボ!!と自信満々の目)
…いや、すいませんホント俺が首根っこ掴まれて連れてかれてボコられるとかそんなオチが無いんです。
普通にこの後、色んな連続技教えたり探したりと仲良くなりましたし最終的にヤンキーの使ってたセイバートゥースがジャンプ大P大Kで攻めてきたりエリアル→空中投げ→ハイパーコンボとかしてくるように。
やがて別のゲームが出てMENストもやらなくなりそのヤンキーともそれっきりですが、数年後にふと思ったんです。
「なんであのヤンキー俺をボコらなかったんだろ🤔」
今でも不思議でしょうがないんですよね。
絶対に暴の力を奮いに奮ってたような人なのは間違い無いんですよ、地域でも悪名高い高校の制服でしたし。
この一件があったおかげで今後格ゲーを遊んでいくに当たって一つ自分に課す事にしました。
「あのヤンキーがキレなかったんだから、俺もゲーム内で出来る事に対しては露骨な煽りでもされない限り何をされようと絶対にキレない」
精神的支柱であり、今でも守っている事です。
幸い対戦相手にも恵まれ、俺はここまでどんな相手にもキレずにやってこれたよ師匠。
尚、この後四半世紀過ごす事になる自分の最高のホームゲーセンが見つかります。
距離も同じくらいだし最初からそっち行けば良かったわ!(笑)
その後は
セイヴァー
KOF97〜00
月華の剣士1〜2
ストZERO3
スト3〜3rd
ジャス学
キカイオー
サイキックフォース2012
ファイティングレイヤー
MvsC2
etc
等、メジャーなタイトルで人並みに遊んでいきました。
そういやV豪鬼で一生ハメ殺したZ春麗、元使いのリーマンにも悪いことしたよなぁ…
オリコンとあんな強い通常技を使って「俺立ち回り上手ぇ!w」とか勘違いして一生乱入してたんだから堪んねぇよなぁ。
あとファイティングレイヤーはメジャーだよね?!CPU戦めっちゃ面白いよ!🦈🐯🦅
あ、キレた事ないって言ったけど嘘だ。
MvsC2のオンライン対戦でチート使って同キャラ選択してるセンチネル×3体に7連敗した辺りでアケコンぶん投げましたわ。
いや、ノーカン!
これはノーカン!
むしろ良く七戦付き合った!!
▪️2Dから3D格ゲーへ
都内ならいざ知らず、やはり所詮は田舎。
対戦相手も少なく、それを解消する為にテレホーダイが使えなくなったDC版のカプエス2オンライン対戦するもうっかり¥54000課金して顔面蒼白したり。
地元ゲーセンでのGGXXシリーズの熱も落ち着き始め、流行りに身を任せ音ゲーを遊ぶ比重も増え、時が過ぎる事2004年。
新しい刺激を欲してた所にゲーメストの後継誌アルカディアで新作紹介がされました。
【鉄拳5】
バーチャを見てて羨ましいと思っていたカードシステムも導入!グラフィックも綺麗!
やるしかない、そしてどうせ新規タイトルをやるなら新キャラから入ろうという事で選択したのはウェズリー・スナイプス主演の映画ブレイドの主人公似のレイヴンというキャラ。
モーションのカッコ良さ、飽きる事のない技の数々で2022年現在の鉄拳7でもメインキャラとしてお世話になってます。
顔は知ってるけど話した事のないホームの常連が鉄拳勢だったり、県内県外のプレイヤーも鉄拳ネットで確認すれば一目瞭然…!
車の免許も取った辺りなので遠征も自由自在、東西南北50〜100キロ圏内ならどこへでも!!
…と一気に視界が開け遊び方が拡がった時期でもあります。
ただ家族も住宅ローンも抱えた時期だったのでそうそう自由には羽伸ばす事はできませんでしたが…致し方ない。
当時やるゲームが無いから、そんな理由で始めた鉄拳をこんなにもの長い間続けるとは思いませんでしたね。
そして2022年現在、鉄拳の熱が冷める様子は全くありません。
▪️一つの終焉に受けた二つのショック
遊戯施設や飲食店の全面禁煙化に加えコロナ禍の追い打ちもあり、四半世紀程通ったホームゲーセンも閉店を余儀なくされました。
お店自体はレトロゲーで賑わったり、音ゲーイベント、格ゲーのイベントでたくさんの人が来たりして盛り上がってはいたのですが…
業界に詳しい人だとご存知のエターナルアミューズメント絡みのお店だったためですね。(2020年破産申請)
↓自身が主催の鉄拳大会の様子↓
今、自分が住む町には昔ながらのゲームセンターはありません。
家の次に過ごした空間が無くなってしまったのもそれはもうショックでしたが、もう一つのショックな事に気付きました…それは
「ゲーセンが無くなっても何も変わらず家でオンライン対戦や配信などをして楽しみ続けている」
という事でした。
時代の流れといえばそれまでだし、考えてもキリが無いと納得してしまっているあたり俺の中でゲーセンという存在はその程度だったのか?と膝の力が抜ける感覚を覚えましたね。
閉店して二年が経ちますが今でもこれに関しては悶々とし続けています。もしもまだ店があったらどうだったのだろうか?
▪️だからこそ…
常々昔から心に留めている事だけは守ると決めてます。
冒頭に話した、何でもないこの一般プレイヤーである俺が絶対に他のみんなにも負けないぞと、譲らないぞと思っているありきたりな事。それは
【死ぬまで格ゲーはやる、例え地球上で誰もが辞めたとしても最後の格ゲーマーに俺はなる。】
格ゲー界のバーナード・ホプキンス(※)になる!くらいの事を言うとカッコいいんでしょうが、ホプキンスほどの結果は臨めないでしょうからね(笑)
(※)バーナード・ホプキンス
49歳というWBA王座獲得最年長記録を持つ凄い人。
なので、これから数十年先…相手がいないな、対戦したいなって事があったら「あんな奴がいたな」と思い出しお声がけください。
やります!
遊びます!!
仕上げます!!!
ちょうどこれを書いている本日(2/21)、カプコンファイティングコレクションなるモノも発表されましたしね!
なんだよすごいなこれ一生遊べるじゃん……。
・今現在
時間さえあれば格ゲーの配信、メインに据えてる鉄拳7でプロやプロ級の人とランクマッチをして負け続ける日々。
配信ch↓
お昼休みゲームバラエティ笑っていいとでも⁉
段位こそ鉄拳神天と最上位一歩手前に位置する僕ですが同じもしくは近しい段位とは思えないくらい周りが強い…
人気作である呪術廻戦のキャラ、両面宿儺のセリフを引用するならば
宿儺「我々は共に特級呪霊と分類されるようだ……俺と…お前(ゴミ)がだぞ?」
まーじこれ。
格ゲーの良いところは努力と考えた分だけ上手くなるし結果出るところのはずなんだけど問題が一つあって、こちらのレベルが上がると基本的に敵(周り)もレベルが上がるFF8方式なところ。
更に上級者の人達の方が情報共有能力高いから成長度合い高いんですよね。
生半可な気持ちじゃ追いつけない!
もう一つ例えるとMMORPGとかの必要経験値量って本当に格ゲーにも当て嵌まると思うんです。
中級者をLV50と仮定してLV1からそこにいくまでの必要EXP100万とする。
普通に遊んでればサクッと到達するけどLV80の上級者になるには4700万とかいる訳ですよ。
更にTOP層になるともう次のレベルまで「13億EXPや…」とかBLEACHみたいな話になる。
上にいけば上に行くほど超上位勢との取り組みの差、LV1の差は必要EXPの数字程に差があり詰めにくいと実感し、そんな笑っちゃうほど舌を巻くプレイを目の前でしてくる対戦相手に賞賛の声飛び出しっぱなしの日々を送っています。
格ゲーマーとしても随分成熟して敗北や降格で負うメンタルへの痛覚なんかとっくに無くなってる。
強がりじゃないです。
どうせ相手は鉄拳人口の99.9%が勝てないそんな相手達だから勝てなくて当然とかそんな諦め入ってる理由でもないです。
自分のペースでの上達、モチベ維持を保ててる今が単純に対戦ゲームをしていて一番楽しく過ごせている自覚があります。
これからもきっとたくさん負けを重ねていくでしょうけど、自分にとって対戦ゲームをしている時間が何より幸せである…そう感じ取れてる俺の格ゲー人生の勝利は約束されていると確信に至っております。
今は鉄拳7、グランブルーファンタジーバーサスを遊んでおり、そして新発売したKOF15も始めました。
まだまだこれから先、どんなタイトルで遊んでいけるか…そして自分がまだどれだけ上手くなれるのか楽しみですね!
是非とも皆様とご一緒のタイトル遊んでいるタイミングがあったら相手になってやってください。
俺が死ぬまでにカプエス3を頼むぞー!
さて、最初に申し上げた通りにまとまりの無い文章を垂れ流す事に成功しましたが、こんな何でもない男の記事に時間を割いていただきありがとうございました。
まんばさんに渡してもらったこのバトンですが、次はカプエス2時代にたいへんお世話になった同タイトルの強豪プレイヤー、こだわりのキャラ選択とプレイスタイルを貫く178さんに渡したいと思います。
強さと華を兼ね揃えている尊敬してるプレイヤーの一人なので自分も楽しみです。
それでは失礼致します!