パンダの魔術師

みなさんはじめまして、レイと申します。電撃界の”神”ことジンさんからバトンを頂いたので書かせていただきます。

そもそもレイって誰? と思われる方々も大勢いらっしゃると思いますので、簡単に自分のことを
東京生まれ東京育ちの2D格闘ゲームプレイヤーで、ここ数年間は電撃FCシリーズとミリオンアーサーアルカナブラッドをメインにプレイしておりました。
主な大会戦績としましては、2017年に電撃FCIの大規模大会で二度の優勝、2018年にアルブラの公式全国大会で優勝といったところでしょうか
現在はネシカ2のネット対戦不調によりアルブラを一休みし、ストリートファイター5をプレイしています。

格ゲーとの出会いをはっきりとは憶えてませんが、幼稚園ぐらいの頃に家族で遊びに行ったショッピングモールにあるゲームセンターとか、兄に連れていってもらったゲームセンターでプレイしたのが始まりだったと思います。
スト2の稼働日に兄と一緒にゲームセンターに行った記憶があって、長いから強い! とダルシムを選んだのが6歳の頃だと思うと、とんでもない子供だったなと思いますw

このブログ(でいいのかな?)では格ゲーとの出会いから今に至るまでを書いてる人が多いっぽいのですが、自分がそれを書いてしまうと、幼稚園児~小学生~中学生~高校生~大学生~社会人とかなりの長文を書くことになってしまうため、ゲームに対して感じてることなどを書きたいと思います。

・ゲーム(ゲームセンター)の素晴らしいと思うところ
今年で34歳の自分ですが、この歳になっても「誰かと本気で勝負できる」のは本当にありがたいことだと思っています。
しかも、それを行うために必要なのは財布に入っている100円玉だけなんですよね。
これがスポーツとなると、試合を組むために日程を調整したり、グラウンドや体育館を借りたり、着替えやラケットなどの荷物を持ち歩いたりと、準備が必要になるじゃないですか、なのにゲームだと普段通りの格好(社会人ならスーツ)のまま、鞄に入ってる財布から100円を取り出して筐体に入れるだけで、知り合いでも知り合い以外でも対戦することができるんですよね。
この手軽さはゲーム、ゲームセンターならではの魅力だと思います。

そしてふたつめは「怪我をしない」ことです。
ここ2~3年、格闘技を見ることが趣味のひとつになっているのですが、やっぱバチバチの殴り合いは見ていて面白いんですよね。
でも、負けた選手のツイッターを見てみると、あの後に入院しましたって文字が見えたりして、本人はまだまだ戦いたいのに、それかできなくなってしまう可能性と背中合わせで戦っているんだなと、でも格闘ゲームはゲームの中でバチバチに殴りあって、もし負けたとしても怪我はしません。大会で負けると精神的に傷を負いますが、その傷が致命傷でない限り、いつでも、いつまでも再挑戦し続けられます。
これもゲームの素晴らしい点だと自分は思っています。

・客寄せパンダになりたい
自分が電撃FCというタイトルで全国大会ベスト4という成績を残したときに、恋姫演武というゲームで開催された八大家戦という大会に招待されました。
この大会のコンセプトは「格闘ゲームでの異種格闘技大会」、招待された8人のプレイヤーは、それぞれが違うゲームの全国大会で結果を残しているプレイヤー達です。
あれです。グラップラー刃牙の最大トーナメント編みたいなやつです。

この大会に招待された時は「自分なんかが?」という葛藤もあり、最初は参加を渋っていましたが、恋姫演武の前作である恋姫無双をプレイしていたときに、新参且つ恋姫勢を潰すというコンセプトで入っていった自分達に対して、嫌な顔もせず、対戦後にアドバイスもくれた恋姫勢に恩を返すならここだな、と思い参加を決めました。
結果は色々とありましたが三位という好成績を残すことができ、自分のプレイを見た恋姫に触れていないプレイヤーが「面白かった。あのキャラ使ってみたい。」と言ってくれて、自分ができる役割ってこういうことなのかなって感じたきっかけの大会でした。

それ以降も恋姫の大会には観戦目的で足を運んでいるんですが、たまに「八大のレイが大会に出る」なら配信見てみようかなって言ってくれる人が居て、自分が客寄せパンダになることによってそのゲームが盛り上がる(見てくれる人が増える)なら喜んで参加しようって思って参加することにしてたりします。
大抵は一回戦で負けるんですけどねw

・魔術師の由来
魔術師とも呼ばれているという紹介をいただきましたので、どうして魔術師と呼ばれ始めたのかを書きたいと思います。
2009年にメルティブラッドシリーズの新作、MBAAが稼働し、それまで使用していた翡翠&琥珀(ヒスコハ)以外のキャラを使ってみたいと思った自分は、色々なキャラを使ってみた結果、月姫の主人公である遠野志貴にキャラ変えをしました。
というのも、ヒスコハを使っていた自分はメルブラ特有のシステムであるリバースビート(強い通常技から弱い通常技にキャンセルすること)に慣れることができず、闘劇08でベスト4という成績を残しながら、MBAAではほとんど勝てていなかったため、強いキャラに頼ってみようと思ったためです。

キャラを変えてからすぐに勝てるようになりましたが、やっていることは強い技を振り回しているだけのつまらないプレイで、それに気がついたのはゲームセンターで友人に「あ、JCの魔術師のレイさん!」と声を掛けられ、自分の大会動画を見直したのがきっかけでした。
自分的にはそれなりの動きしていると思っていたのですが、そこに映っていたのはジャンプしてC(強攻撃)ボタンを押しているだけの志貴でした。
そう、JCの魔術師とは「JCしかしてない厨房プレイヤー」という意味で呼ばれていたのです。

というわけで、ただのバカにするために付けられたあだ名だったんですよね。

で、ここで終わるとただの自虐ネタになってしまうんですが、結果的にこのあだ名と向き合っていくことで、これ以降の格ゲー人生は上手くいったのかもしれません。
というのも、ここで魔術師と呼ばれたことによって、「ひとつの技を使い続ける」スタイルから「色々な技を使い分けていく」スタイルに…変えなかったんですよね。自分の強みは「強い技を負けないタイミングで振る」ということを再認識できたので「より一層、負けないタイミングで振る」を意識するようになりました。
ただの負けず嫌いなだけなんですけどねw
電撃FCIやアルブラでの優勝はこのスタイルを追求したからかなと思っています。

これまとまってないですよねw
バカにされても諦めなければ結果が出せるかもしれないよってことにしておいてください。

・最後に
幼稚園児の頃から始まった格ゲー(ゲーセン)人生、初めての全国(規模)大会優勝は31歳の時なんですよ、これだけゲームばっかりやってても結果を出せなかった自分に、ゲームをやめろと言うことがなかった両親と兄二人には感謝しています。
自分だったら止めますw

こんな感じですかね。他の人とは別なものを書きたいと思って書いてみたんですが、なんか変な内容ばかりになってしまったため、読み物として面白いものになっていれば幸いです。
本当は格ゲー(大会)理論とか、それこそゲーム人生の全てを書いてみたいという気持ちもありましたが、それはまた別の機会に…

次にバトンを渡すのはゲームだけでなく、人生、イベントにおいても先輩で、今年のevoではファイターズヒストリーダイナマイトで世界覇者となったライターのケンちゃんに渡したいと思います。
ケンちゃん、よろしくお願いします!